サジーは世界中に生息しているけど日本には馴染みがあまりない

サジーという果物が日本であまり馴染みがないのは、そもそも生息地ではないからです。
北海道の一部には栽培されているようですが、基本的にはカナダやユーラシア大陸(ヨーロッパやアジア諸国)に自生しているようです。
サジーはグミ科の植物。
日本にはナツグミ(E. multiflora)、アキグミ(Elaeagnus umbellata)、ナワシログミ(E. pungens)、ツルグミ(E. glabra)など十数種がありますが、サジーは自生していません。
果実は小豆ほどの大きさでありながら、299種類もの栄養素が含まれています。
299種類ってすごくないですか?
きっと日本に昔から栽培されていたら、ニンニクや生姜、青汁の原料で有名なケールにまけない「民間の健康食品」になっていたでしょう。
種類だけでなくその栄養価もとても高いため「奇跡の果実」と言われています。

サジーの果実は元気の出るオレンジ色
指でさわると破れてしまう薄い果皮の中には
299種類もの栄養素がぎっしり

サジーは約7000万年前から生育しています。中国やモンゴル等の高山や砂漠、寒暖の差が厳しい環境に生育し、生命力の強さが特徴です。小豆ほどの大きさの美しいオレンジ色をした小さな果実には、299種類以上もの栄養素が蓄えてられています。
サジーは品種や生育地により栄養価にバラつきがあります。
サジーはチベット医学では薬草として取り扱われていました


チベット医学は主な治療法が「薬草をつかった薬物治療」で、高山植物が原料となっています。サジーの栄養素が豊富な薬草として用いられている理由です。
約1300年前に執筆された『四部医典』というチベットの医学書がありそれをもとに『四部医典タンカ全集』が作られました。この医学書にサジーが登場します。赤丸で囲まれている植物がサジーです。
サジーの種子には貴重な美容成分が
豊富に含まれています

サジーの種子はゴマのような卵形で、硬く黒茶色をしています。
サジーは11月~2月の冬の間ずっと実を落とさず、鳥に食べられるのを待ちます。食べられた種子は鳥の体内で成長し、ふんとして地上に落ちた後、再び芽を咲かせます。
種子から抽出されるオイルも、美容成分が豊富なため、主に美容業界で原料として使われています。
サジーの葉っぱは健康茶として人気です

サジーの葉はサジーの葉は柳葉状で2~4cmほどです。葉の表は緑色、裏は銀緑色をしています。冬の寒気を感じると、一斉に葉を落とし乾燥から身を守ります。落葉して自然に還り肥料となる「自然のサイクル」を繰り返しています。
健康茶の原料として人気です。
サジーはアーユルヴェーダに薬草として選ばれた世界79種類の植物のひとつ

アーユルヴェーダとは、 5000年近い歴史を持つインド発祥の伝統医学です。サジーはそんな伝統医学に正式に効果を認められています。
アーユルヴェーダは、薬草療法や食事療法、ヨガや瞑想、オイルマッサージなどによって、心とからだの健康を維持することを目的としています。
アーユルヴェーダに世界中の何万種類もの植物から「薬草」として選ばれているのはサジーを含めた79種類です。
サジーは最初に宇宙旅行した果実??

宇宙食としてサジーが使われ始めたのは 1960年代頃のことです。ソビエト連邦が先頭に立ってサジーの宇宙食開発を行っていました。サジーの研究が盛んなソ連では「宇宙飛行士の保健飲料」としてサジーが認定され乗組員に愛されていました。
宇宙では地上の何倍もの放射線が降り注いでいます。放射線からの体を守るためにサジーの軟膏も宇宙飛行士たちは使っていました。

