サジーと宇宙開発の関係
1970年代。世界各国が宇宙開発で競争していた時代。
アメリカとロシア(ソビエト連邦)は主導権争いをしていました。
数多くの映画や小説でその頃のことを知ることができますが、「宇宙に最初に行った果実ジュースはサジー」というのをご存知の方はあまりいません。
「最初に宇宙へ行ったのって、なにがすごいの?」
そう思われる方も多いでしょう。
でも、限られたスペースの宇宙船、そこに持ち込まれるものは吟味に吟味を重ねて選ばれたもの。「あったらいいな」ではなく「絶対必要なもの」で「未来につながるもの」である必要がありました。
サジーの持つ
- 299種類の栄養素
- 紫外線に強い特性
が評価されたようです。

特にロシアは「サジーの父」と呼ばれるくらいサジーの研究ではナンバーワン。世界に先駆けてサジーの医薬品としての研究も進んでいます。
学会にも多くの論文が発表されていて、現在の「サジーの商品化.産業化」を牽引してきたことは事実です。

サジーは国家秘密にされていた?
狭い船内で体調を整えるために、宇宙飛行士の保健飲料や宇宙食としてサジーが使われ始めたのはソビエト連邦の時代。今から50年以上前の1960年代です。
激しい宇宙開発レースが繰り広げられていた冷戦時代。
今では共同で宇宙ステーション開発などを運営してるアメリカとロシア(ソビエト)は「我が国が一番」だと主張し、宇宙開発で結果を出そうと必死でした。
当然、ソビエトが宇宙へ持って行った果物ジュース「サジー」は国家秘密。
たかが果物ですが「人類の未来を左右するもの」だと考えられていました。
北欧からアジア各地まで世界中に分布し、自生するサジー。
その正体に迫る研究をしていたソビエトが「サジーのパワー」を秘密にしていたので、他の健康に良いと言われる植物や果物に比べてサジーが世界的にブームになるのがここ十数年と遅れてしまった原因ではないかと考えられています。

サジーは宇宙の強い紫外線,放射線から宇宙飛行士を守る
宇宙ってどんなところだろう?
小さな頃から多くの人が多少は興味があると思います。
真っ暗な宇宙空間は、実は地上の何倍もの放射線が降り注ぐ「劣悪な環境」なのです。
例えば私たちが大嫌いな「紫外線」
太陽からやってくる紫外線は、途中「オゾン層」で遮られるので、地上ではそこまで凶悪にはなりません。(それでも皮膚がんの原因になったり、シミやシワの原因にもなります)
でも宇宙空間ではさえぎるものがないので直接私たちを攻撃してきます。
「宇宙飛行士を放射線から守る」
このことは宇宙開発には必要不可欠なのです。
サジーが「最も期待された果物」だった理由は「放射線からの保護」だと言われています。
宇宙飛行士たちはサジージュースを飲むだけでなく、放射線から自分を守るためにサジー原料(サジー オイル)の軟膏も携帯していました。

放射線は私たちにどんな影響をあたえるのでしょうか?
最も悪い影響として「放射線はDNAを損傷させる」ことが研究により明らかにされています。
放射線によって細胞内のDNAが破壊され、細胞のがん化や突然死が引き起こされてしまうのです。これは宇宙飛行士にとっては致命的なことです。
近年の研究で、サジーがDNAを保護し、 放射線によるDNA損傷の防止に重要な役割を果たす可能性が高いことがわかりました。

サジーが強い紫外線,放射線に対抗できるのはなぜ?
サジーは紫外線の強い高地に自生しています。
そこで生き延びるために「放射線に強く変化した」のではないかと考えられています。
過酷な環境はサジー自体を強く、たくましく育てているのかもしれません。
特に直接紫外線に晒される「サジー果皮」にその強さは秘められているようです。
どんなに強く攻撃されても、中の果実や種子への影響を少なくしないと、サジー自身が「種の保存」ができなくなるのですから。
私たちはそんな「サジーのパワー」をお裾分けしてもらっているので、感謝したいですね。