サジーを含むアーユルヴェーダは病気の治療と予防だけでなく、生活の知恵、生命科学、哲学
アーユルヴェーダはインド大陸の伝統的医学です。
- アーユルヴェーダ
- ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)
- 中国医学
の三つが世界三大伝統医学と言われています。
アーユルヴェーダの根本理論はトリ・ドーシャと呼ばれる3つの要素(体液、病素)のバランスが崩れると病気になるというもので、「自然のものを口にして、生命のバランスを良くする」考え方の自然派思考の現代人に特に取り入れられています。
サジーとアーユルヴェーダの関係は?
アーユルヴェーダには
- 薬草療法
- 食事療法
- ヨガや瞑想
- オイルマッサージ
などがふくまれます。
5000年以上も前は「自然のもので心とからだの健康を維持する」ことはごく当たり前のことだったのでしょうが、私たち現代人は「インスタントに効き目のある化学薬品」などに頼りがち。
アーユルヴェーダの薬草療法で認められてるで植物は79種類。
この地球上には何万種類もの植物が存在するといわれていますが「心とからだの健康を維持する」目的で使うと良いとされる79種類の内のひとつにサジーは入っています。
その効能は「免疫力を高める」というもの。
ストレスや環境により免疫が低くなりがちな私たちにはぴったりの植物ですね。
サジーとアーユルヴェーダ。肝心なのはバランス
何かを多く摂ってしまう。
何かが不足してる。
これは食べ物や栄養だけのことではないかもしれません。
ウイークデイは座りっぱなしでパソコン仕事をする。
休日は疲れがとれず一日中ゴロゴロしてる。
この生活習慣も「バランスをくずしている」ことの一つ。
アーユルヴェーダでは、
「体が「ドーシャ」という自然のエネルギーにより構成されている」と考えられています。
ドーシャは「ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)」の3つのエネルギーからなります。
私たちの体に起こる不調や、体調の悪化は「ドーシャのバランス」が崩れた状態だと定義しています。
サジーがアーユルヴェーダの薬草療法に選ばれている理由は「栄養のバランス」ではないか?と推測します。
何か特化したものに効力を発揮するものは、サジーの他にもたくさんあります。
ただ、「何かを良くするためだけに」栄養を偏って摂ってしまうと、体の栄養バランスが崩れ、何かが改善しても他のどこかが不調になることもよくあることはないでしょうか?
サジーは研究される前から「その良さ」は知られていた
大地で育った「サジー」の栄養素は299種類ものバランスの良いもの。
近年、インドの医師協会のジャーナルでの記事によるとサジー果実は
- たんぱく質
- 脂質
- アミノ酸
- レシチン
- セパリン
- フォソハチジロノシトール
- 複数の未確定アルカロイドを含むさまざまなリン脂質
が豊富に含まれているとのこと。
そしてさらにサジーの葉には、免疫系、心血管系、および認知機能に関する100種類以上の活性元素が含まれていると記述があります。
今では医学会などで最新技術で科学的に分析され、
- どんな栄養素が含まれているか
- なにに良いか
が証明されていますが、アーユルヴェーダの時代には「食べてよかったもの」など、人々の実際の経験や体験がつみ重なって「薬効」として認められるしかなかったはずです。
サジーは分析され、その薬効が証明されるずっと前から「その良さ」は知られていたのですね。