サジーの葉は強い抗酸化作用をもっています【紫外線を受けても平気】地球温暖化対策にも使われています

サジーの葉は夏に茂ります。

サジーの葉は柳葉状で2~4cmほどで、葉の表は緑色、裏は銀緑色です。

夏の時期にサジーの林へ行ってみると、一面に茂ったグリーンの葉に圧倒されます。
まだ果実は少ししかできていません。
夏の強い紫外線を受けて、葉は光合成をし、成長しています。

冬の寒気を感じると一斉に葉を落とし、乾燥から身を守ります。

 

緑に茂ったサジーの葉
緑に茂ったサジーの葉

 

植物の多くは、夏の暑さを嫌うものは春に、冬の寒さを嫌うものは秋に花を咲かせて、自分の苦手な季節をタネとして過ごします。

サジーは冬場、葉を落として果実だけになります。

なぜ植物は花を咲かせる季節を感知できるのでしょうか。
光周性といって、植物は夜の長さを感じて生きています。
葉は「昼と夜の時間」を感じ、フロリゲンという植物ホルモンを放出します。
このことで植物は毎年、同じ時期に芽を出し、葉を落とし、果実を実らせることができるのです。

葉は一年のスケジュール管理をする「タイムキーパー」と呼べるかもしれません。

 

冬にはサジーの葉はすべて落ちてしまいます
冬にはサジーの葉はすべて落ちてしまいます

 

サジーの葉は強い抗酸化作用をもっています

サジーの葉は栄養価の高い原料です。
まだ果実や種子ほどは有名ではありませんが、「香り良き健康茶」として利用されています。

日光を浴び続ける葉は、その紫外線の強さに耐えられるだけの栄養素を持っています。サジー果皮と同じように葉も「抗酸化力」という酸化に対抗する力を蓄えています。

植物の大きな特徴は「光合成」です。
植物は、葉の気孔から二酸化炭素を取り込み、太陽の光を浴びて成長に必要不可欠な栄養分(炭水化物)をつくり出しています。
生きるための栄養を「自ら作り出す」能力は、その場から動けず、捕食もできない植物だからこその能力です。

大半の葉は茂らせては落葉し土に還り、また腐葉土となり自分だけでなく、周りの植物にもその栄養素は活用され、毎年自然のサイクルを繰り返しています。

 

サジーの葉は自然のサイクルを繰り返しています
サジーの葉は自然のサイクルを繰り返しています

 

サジーの葉は地球温暖化対策にも使われています

光合成により気孔から二酸化炭素を吸収するので、二酸化炭素排出量が問題となる「地球温暖化対策」にも大きな役割を果たしています。

サジーは厳しい環境にも生き延び、繁殖のスピードも速いので、国家計画としてサジーの植林を奨励している国も多くあります。

植物なくしては人は生きていくことが困難になります。

 

その他、動物の飼料としても利用されています。

 

サジーの葉は、まだまだパワーを秘めています
サジーの葉は、まだまだパワーを秘めています