サジー果実は、とにかく酸っぱい
数年前になりますが、内モンゴルのサジーの自生する林に行ったことがあります。
まだ夏のわりだったので、果実は少ししかできていませんでした。
冬にはマイナス40℃にもなるので、とてもいけません。
なので「旬のサジー果実」の味ではないかもしれませんが、とにかく「酸っぱい」印象でした。
サジーが酸っぱいのは「ビタミンC」によるものだと思ってる人も多いかもしれません。
ビタミンC=レモン=すっぱい!という図式です。
でも実はビタミンC自体には酸っぱさはないのです。
サジー果実の酸っぱさは有機酸の仲間「リンゴ酸」の味
ビタミンCは別名アスコルビン酸といい、少し酸味があります。
ではレモンの酸っぱさはどこからきてるのか?
レモンの酸っぱさは「クエン酸」という栄養素からきています。
サジーのすっぱさはクエン酸と同じく「有機酸」と言われる栄養素の仲間の「リンゴ酸」の味です。
リンゴ酸は、活力向上や乱れた身体環境を助けたり、鉄分を効率的にバックアップしたり、といった働きをする身体にとってとても良い成分です。
リンゴから発見された栄養素で、もちろんリンゴにも含まれていますが、サジー 果実に含まれるリンゴ酸のほうが数倍も多いのです。
なので、サジーはりんごより「酸っぱい」のです。
日本国内で手に入るサジー商品の味は?
サジー を原料とした商品は、日本でもいくつかあります。
一つ言えるのは「サジーはそのままではとても酸っぱい」ということ。
逆にいうと酸っぱさがあまりなく飲みやすいものは「何かの味のする成分を足している」ということです。
- 100%サジージュース
- 少しだけ甘味料を入れたサジージュース
- サジーのほとんど入っていない、他の柑橘系の味がするジュース
などいろいろです。
まあ、どんなに体にいい栄養素がたっぷり入っていても、「飲めない」のなら意味はないので、いろいろ検討してみるのもありですね。