サジーは美人に好まれる?【中国四大美人のひとりはサジー愛好家】波乱の時代を生き抜いた王昭君

サジーを食べて、波乱の時代を生き抜いた「王昭君」ってどんな人?

サジーは世界中の伝説や伝記に登場します。
そのことで、古くから美容と健康サポート食品だったということがわかるのですが、中国四大美人と言われる中に「サジー を愛してやまない女性」がいます。

中国四大美人とは、中国の歴史上において特に美人とされる四人の女性のことです。

  1. 西施
  2. 王昭君
  3. 貂蝉
  4. 楊貴妃

4番の楊貴妃は特に有名ですね。
楊貴妃もサジー を食していたかもしれませんが、今回は2番の「王昭君(おうしょうくん)」についてのお話です。

王昭君は夫から美容のために「サジー」を勧められました。
サジーの果実から抽出した果汁を飲み、さらに顔を果汁で洗うなど、299種類の栄養素をたっぷりと吸収し、美しさを保ったといわれます。

彼女の人生は波乱万丈。
苦難の連続だったようです。

 

wikiより王昭君
wikiより王昭君。歴史の中の美人ってこんな描かれ方してますよね

 

ホントは不美人?中国四大美人のひとり王昭君

王昭君は10代目皇帝の元帝の頃、その美しさから若くして漢の後宮に入ることになります。

 

「西京雑記」いう本によれば、10代目皇帝の元帝は画家が描く肖像画を見て、後宮の女性の中から妻を探していたといいます。

今ならばマッチングアプリで男性にのみ選択権があるような、とんでもない時代だったのですね。

「見た目だけが選ばれる条件」と、多くの女性たちは画家に賄賂を渡し、美しく描いてもらいました。(今で言うならアプリで加工)

王昭君と言うひとは真面目で不正を嫌い、画家に賄賂を渡さなかったことで仕返しに「不美人」描かれてしまいました。

 

王昭君は不美人?
賄賂もらえなかったからって!ひどい!

 

見た目だけが重要だとする時代において、この「不美人肖像画」は彼女の人生を大きく狂わせてしまいます。

 

不美人肖像画のせいで他国に差し出されてしまった王昭君

中国だけでなく、世界中が戦争に明け暮れていた時代には、国を守るための「政略結婚」に多くの女性が涙を流しました。

 

当時、漢(中国)とたびたび争っていた「匈奴」という民族がいました。

 

どうしたら民族間に争いがおこらなくなるか?
異民族が敵対心を起こさないようになるか?

 

日本の戦国時代にもよくあるお話ですが、漢王朝は宮廷の女性を、匈奴の君主に妻として差し出すことで血縁関係を広げ、異民族が敵対心を起こさないようにしました。

 

敵国に誰を差し出すか?

どうせなら美人は自分の国に残したままにして、美人でないものを嫁がせよう。

 

 

元帝は、匈奴に差し出す女性を画家の描いた肖像画によって選んでいます。
本人を見ずに決めてしまうところもその時代ならではなのかもしれません。

 

王昭君は賄賂を断り「醜く描かれた肖像画」によって、匈奴に差し出されることがきまりました。

 

一枚の肖像画
一枚の肖像画から運命が狂ってゆく

 

 

サジーの産地、匈奴(内モンゴル)へ嫁ぐ王昭君

異国へと旅立つ日、元帝は本物の王昭君を見ることになります。
その美しさに圧倒される元帝。
しかし、もう約束はしてしまった。
元帝は怒り、「肖像画を醜く描いた画家」を処刑します。

 

それは秋の良く晴れた日。
王昭君は後宮から距離にして1500キロの匈奴(現在の内モンゴル)へと旅立ちます。

いよいよその地に入るところで、彼女は得意だった琴をかき鳴らし,離別を悲しむ曲を奏でました。
そのあまりに美しく悲しい旋律に、空を飛んでいた雁が翼を動かすことも忘れ地上に落下したといわれています。

 

雁
雁が落ちるほどって、どんな曲なんでしょう?

 

王昭君が嫁いだ内モンゴルは、漢の後宮とは違い、一面の砂漠地帯です。
寒暖差も激しく、まさに「辺境の地」。
故郷を懐かしく思い、ことの旋律はさらに悲しく響いたでしょう。

 

サジーの栄養素がストレスと戦い、美容と健康をサポート

 

望んでいない結婚。嫁いだ先は砂嵐と寒暖差。
衣食住すべてが異なる環境に彼女は大変なストレスを抱えていたでしょう。

 

ストレスは美容と健康の敵。

 

それでも王昭君が美を保ち続けたのはなぜでしょう?
その美の秘訣は、サジーという内モンゴル名産のフルーツだったといわれています。

 

砂漠の果実サジー
砂漠の果実サジー

 

日に日に元気をなくし、美しさをすり減らしていく王昭君に、夫が勧めたのがサジーでした。
厳しい環境の内モンゴルにあって、ぐんぐん成長し、プルプルの果実を実らせるサジーは、地元では昔から「美容健康のサポート」として親しまれていました。

王昭君の夫は妻のために大量のサジー を集めました。

サジーの果実から抽出した果汁を飲み、さらに顔を果汁で洗うなど、サジーの恩恵を最大限に得た王昭君は、美しさとたくましさに磨きをかけ、サジーを長く愛用したといいます。

 

サジーで心をとりもどす
波乱万丈の人生、サジーで心をとりもどす

 

砂漠に育つ、生命力の果実サジー。
時代の流れの中でもがき苦しんだ女性にとっても、それは心の栄養、一服の清涼剤だったのかもしれません。

 

内モンゴルの夕日
内モンゴルの夕日。どこかさびしそう