サジーが「黄砂」をストップさせてくれるかも?
地球環境を守ることはとても重要なことですが「砂漠化防止」ときくと、なんだか遠い世界のことのように聞こえます。
毎年春になると「黄砂」のニュースが気分を憂鬱にさせます。
空は黄色くモヤがかかり、車も細かな砂でよごれ、洗濯物も…。
内モンゴルや周辺地域で発生した黄砂は北京などで大きな被害をだし、日本へも毎年100万トンから300万トンが飛来しています。
地球は「水の惑星」と言われています。広大な「海」に包まれた青い地球のイメージからくるのですが、実はの陸地の25%が砂漠だと言われています。
ビコアサジーの産地である内モンゴルも例外ではなく、砂漠化はますます加速していますが、サジーは降雨量の少ない砂漠地帯でも育つ特徴を持っていることから「砂漠防止の緑化活動」にその力を発揮しています。
近い将来、サジーの林が砂漠化を止め、黄砂を止めてくれるかもしれません。
サジーの産地は、砂漠化によって緑を失いつつある
世界中にあるサジーの自生地のなかでも、特に栄養価の高いといわれる「ビコアサジー」。その自生地である内モンゴルの草原はここ50年で半分にまで縮小したと言われています。
原因はいろんなことが複合的に絡み合っていて一概にはいえないのですが、砂漠化の猛威は留まることを知りません。
数年前まで緑の農地だったところが、集落のあった場所が砂に呑み込間れて行っています。
サジーはカサカサの大地にぐんぐん根を張ります
砂地では植物が根を貼りにくく、枯れていき、さらに砂地化がすすむという悪循環があります。
ところがサジーの根は横に横にと伸びていく特性があります。
土地が砂へと流れていくのを防ぐように、横へ横へとのびていき、その根に別の植物が根を巻き付け生き延びることができます。
がけ崩れや土壌浸食などを防止する「芯」のような役目をするのです。
サジーは竹のように成長が早く、少ない水でも成長するので、サジーの林が出来つつある場所では砂漠化がストップしていることに気がついた中国などでは
「サジーを植林して、砂漠化防止をする」ことを国家プロジェクトとして推進しています。
日本サジー協会のhpによりますと、下記の表のように植林に協力しているようです。
2014年3月 | 60,000坪の植林完了(東京ドーム約4.2個分) |
2016年4月 | 200,000坪の植林完了(東京ドーム約14.1個分) |
2017年4月 | 640,000坪の植林完了(東京ドーム約45.2個分) |
2018年末 | 1,000,000坪の植林完了(東京ドーム約70.6個分) |
2019年~2020年6月 | 1,200,000坪の植林完了(東京ドーム約84.8個分) |
サジーのパワーで一刻も早く砂漠化を防止することが、地元の農家さんだけでなく、この遠く離れた日本に住む私たちにも「明るい未来」を届けてくれることにになるでしょう。