サジーの産地、内モンゴルの今
サジーの産地である内モンゴル。
豊かな緑と放牧地、丸いテントっていうイメージがあるのですが、都市部は開発が進み、日本にも負けないビル群が立ち並ぶ大都会。
農村地はまだまだ貧しく、地域格差があります。
内モンゴルが変わってしまった原因としては
- 焼畑農業
- 過度な森林伐採
などがあげられます。
ここ50年でゆたかな草原が半減し、植物の育ちにくい乾燥した土壌が増加しました。世界中にひろがる「砂漠化」が、ここでは急激に進行しています。
砂漠化で農地が失われ、生活圏は脅かされ、現在内モンゴルの貧困者数は100万人近くにのぼるといわれています。
サジー収穫が唯一の収入源
サジーが収穫期を迎える内モンゴルの真冬はマイナス40℃にもなる極寒で、他の作物は全く育ちません。
田舎に住む農業を生業としてる人たちにとっては、冬場の収入はゼロになってしまいます。
まだ日本のように「一年を通して計画的に農業をする」ことができない過疎地域もあります。
サジーの収獲はそんな農民、牧畜民の貴重な収入源です。
近年、サジーの需要が増加していて、サジー の加工工業は地場産業としても力を持ってきました。仕事として成立することも多くなり、多くの雇用を生んでいます。
一つの農作物が世界中に注目され、産業化されることで
- 一年の収入が安定する
- 家族の収入が増える
- 子供が安心して学校へ行ける
など、地元の方々にいい影響がでているようです。
もっともっとサジーが有名になって、サジーの仕事が関わる多くの人たちに「安定した仕事」として発展していくといいですね。
サジーの植林も「重要な産業」のひとつ
生命力の強いサジーは砂漠地帯でも生きていくことができるため、砂漠化対策を目的としてサジーを植林することで、緑化の仕事が発生します。
サジーは竹のように成長が早く、少ない水でも成長します。
サジーの林が出来つつある場所では砂漠化がストップしているというレポートもあるようです。
環境破壊ときいても、なかなか私たち日本人にはピンとこないことが多いですが、黄砂やPM2.5などの被害は体感としてあります。
地球が砂漠化することで、去年まで農地だった場所、家族の営みがあった家が砂に飲まれてなくなるのは本当のショッキングです。
- 砂漠化をストップして家と仕事を守る
- 産業として確立し、地元企業が発展する
- 地元の人たちの収入をアップさせる
サジーが産地「内モンゴル」でできることはたくさんあります。私たちが「サジー商品」を使うことで、自分も、サジーの産地の人々もみんな元気になる…。
そんな未来が想像できますね!