サジーは真冬が旬の果物だから体を中から温めてくれる??

女性と男性では「感じる寒さ」が違うらしい

女性は特に「体を冷やすとよくない」といわれます。婦人科系も含めさまざまな不調を引き起こす原因にもなる「冷え」。

ところが周りを見てみると、冬はもちろんですが夏もクーラーがガンガンに聞いてる部屋で事務仕事だったりすると、指先まで冷たくなることが多いですよね?

女性と男性は筋肉量の違いから「感じる寒さ」が違うのだそう。
男性初狩りで、女性は寒がりというのはどちらも「わがままでなない」ことが科学的に証明されているようです。

 

 

クーラーの近くは冬のよう
クーラーの近くは冬のよう

 

 

 

薬膳の基本は「体を温める」

体を温める力を持っている食品を食べる事がとても重要。
食べただけでも体は消化活動を始めるので暖まります。

中国の伝統的な医学に「薬膳」というものがあります。
薬膳料理の基本は「体を温め、血流をよくすること」にあります。

すべての自然な食べ物には薬効があるので、個々の食材の持つ性質や効能を知り、食事として取り入れる。
そのことを実践しているのが「薬膳料理」です。

体だけでなく心のバランスを保つのにも食品は役立ちます。
薬膳の考え方

  • 病気を未然に防ぐ
  • 病気になる前のトラブルを解消する

を考えながら日常の食生活を意識すると体は変わっていくようです。

 

 

サジーは漢方薬としても使われてきました
サジーは漢方薬としても使われてきました

 

 

 

サジーは「陽性食品」?「陰性食品」?

漢方によると、食品には

  1. 体を温める「陽性食品」
  2. 体を冷やす「陰性食品」
  3. 体を冷やしも温めもしない「間性食品」

の三つに分けられるそうです。

 

体を温める「陽性食品」の1番の特徴は「寒い土地で採れる」「寒い季節が旬」の食べ物だということです。

冬場の寒さは生き物にとってはなかなか厳しいもの。
なのでその季節に育つ食べ物は「体を温める作用」があるものが多い。
自然のバランス感というか、奥深さを感じます。

そのほか「暖色系のもの」という特徴もあります。

明るいオレンジ色の果実で、マイナス40℃もの極寒の真冬が旬のサジーは、まさに「陽性食品」のリーダー的存在ですね。

 

そのほかの「陽性食品」の特徴

  • 固い物(チーズ、漬け物、ごぼうなど)
  • 黒っぽい物(黒砂糖、黒豆、ひじき、醤油、紅茶など)

 

 

真冬が旬のサジーは「体を温める」食品の代表格
真冬が旬のサジーは「体を温める」食品の代表格

 

 

体を冷やす食べ物だって大切ではあるのだけれど

体の熱を下げる作用のある陰性食品には、夏に好まれる食べ物が多くあります。
気温が高く、体温が上がりがちの夏場には必要な食品ではあるのですが、最初にも書きましたが現代の夏はエアコンによって「実は局地的には冬のように寒い」場合もあります。なので、さっぱりとするからと言って生野菜や清涼飲料水ばかりを口にするのもよくありません。

漢方や薬膳の知識のある方は「冷たい水やお茶は飲まない」のだそう。

食品添加物なども体を冷やしやすいといわれています。

 

陰性食品の特徴は

  • 暖かい土地や時期に育った食品(きゅうり、スイカ、トマト、バナナなど)
  • 青・白・緑などの寒色系の物(牛乳、冷奴など)
  • 水分・油分の豊富な柔らかい物(パン、植物油、バターなど )

 

 

寒い時にベッドから出たくないのはなぜだろう?
寒い時にベッドから出たくないのはなぜだろう?

 

 

冬によく食べるお鍋の野菜には白菜などの葉物野菜や大根、ゴボウなどの根菜類があります。
これらは「陽性食品」のように見えて、実は陰性の物が多いのだそう。
ただ「温めて食べる」ことで陰性ではなくなることも多いのです。

お茶も、紅茶やジャスミン茶は温めますが、緑茶や麦茶、ウーロン茶、プーアル茶などは体を冷やす作用があると言われています。

 

 

暑い時には冷たい水が飲みたくなるけど…
暑い時には冷たい水が飲みたくなるけど…

 

 

「冷え」は万病の元。食べ物によって体は温まる?

中国の医学では、女性は陰の性質を持つといわれています。これはあくまでも体質で、性格じゃありません(笑)
女性は、冷え性になることが多いですよね。
筋肉量が少ないので体が熱を発しにくいことや、運動量が少なめで血流が弱めだったり、体を冷やしてしまう恐れのある野菜や果物をたくさんとってしまいがちなことが原因のひとつと考えられています。

つめたく冷えたスムージーよりは、温かいお味噌汁の方が体には優しいのですね。

 

ただ、食は「楽しみ」でもあります。
自分が今食べたいと思ったものが「体を冷やす食べ物」だったとしても

  • 楽しく食べる
  • 温めて食べる
  • 冷たい水を一緒に飲まない

などのちょっとしたアイデアで、「陰性」が「陽性」に変わることもあります。

 

自分の「食欲」とよく向き合ってみるのも時にはいいかもしれません。

 

 

夏も体を冷やさないようにしないとね
夏も体を冷やさないようにしないとね